昭和天皇実録データ、入手！

明治公法について調べていて、

まず、ＧＨＱ側の資料から読んで、

次に、日本側の資料を読んだわけですが…

足りない。

来夏は終戦７０年ということで、

「昭和２０年～戦争に敗けた国の法律たち～《刑事法篇》」

と題したオフ本を作るのですが、

下位法たちの過ごした空間については、

警察官、検察官、裁判官、弁護士の書いたものを調べて読んで、

およそ描けるだけの資料は揃いました。

（しかもタイミングよくＮＨＫが

　「カラーでよみがえる東京 不死鳥都市の100年」を放送してくれたので、

　カラー原稿も描きやすくなった！！！わーい！）

しかし、《最高法規編》…

明治憲法や明治皇室典範の物語を描くのに、

圧倒的に足りないんですよね、

あの、やんごとない空間の、状況に関する情報が。

とか思っていたら…

Twitterにてこんな情報が

ところで、日経新聞によると、今回の「昭和天皇実録」は、宮内庁に請求すると全文を12000円程度でCD-Rに焼いてくれるとのこと。今後数年かけて順次刊行される書籍版を購入するより、おそらくはるかにお得ですね

— (i_i) (@shangri_la_19_o) 2014, 9月 9

マジか。

ざっとアレコレ計算してもその価格は破格！

少なくとも私にとっては、他の文献で間接的な資料を探すより、

時間短縮できるし、


なにより「およそ確実」な資料と言える！

と、いうわけで早速、その日のうちに請求開始したわけです。

記録も兼ねてここに一連の流れを書いておきます。

尚、実録データは、

請求者のみが保持するものであり、

第三者への複写譲渡や、

ネットワーク経由での第三者とのデータ共有等は禁じられているので、

当サイトでデータそのものを公開することは一切ありません。

====「昭和天皇実録」申請から入手まで====

◆9月9日（火）

情報公開法に基づき「昭和天皇実録」の開示を電子申請。

電子媒体への全文複写と送付を希望。

◆9月10日（水）

開示請求手数料として収入印紙（200円※電子申請の場合）を発送。

午後、宮内庁より確認の電話あり。折り返しかけ直す。

公開対象の欄には「昭和天皇実録」としか記載しなかったため、

奉呈本の複写か、データの複写かを確認される。

情報公開請求に対する開示・不開示の決定は、

申請受付から原則30日以内に書面で通知されます。

（行政機関の保有する情報の公開に関する法律　第１０条）

まぁ、今回はそもそも一般公開中の文書が対象なので、

「不開示になることはまずありませんが、多くの依頼が届いておりますので…

期限延長はしないよう努力しますが、結構お待ちいただくことになります」

とのこと。

「大丈夫です、気長に待ちます」と伝えてお電話終了。

開示実施手数料として

（1ファイルにつき121円＋ディスク100円）×61ファイル＝約13000円

かかりますがいいですか？との確認もありました。

はい、大丈夫です。

価格は大コンメンタール刑法２冊分くらい、

文量考えたらお安いです、はい。

◆10月9日（木）

30日経ったなぁ…とぼんやり思う。

◆10月10日（金）

宮内庁よりメール。開示決定きた！

あっ、そうか、初日不算入か！

30日以内だわ！お疲れ様です！ありがとう！

◆10月14日（月）

せっかく30日以内にメールが来ていたのに、メールを見たのは14日。

早速、ＨＰに飛んで、通知文（ＰＤＦ）を印刷し、必要事項を記入。

通知文からはそこはかとなく行政文書臭。

慣れてる人には読みやすかろうが、不慣れだと若干惑う。

なんか癖あるよね？

◆10月15日（火）※額の1部を忘却

郵便局で収入印紙1？？10円を購入してその場で貼付し、

額が額なので（旧司法試験より高ェ！）、簡易書留で発送。

尚、10円の収入印紙の取り扱いがなかったため、1？？50円分を貼付。

慌てて「差額は結構です」の一文を同封。

◆10月17日（金）

着信アリ　ｆｒｏｍ宮内庁

私の発着信履歴が愉快なことになってきた感。

折り返しかけるも、「おつなぎできません」。

発信専用番号とかだろうか（・_・）

伝言メッセに「またかけます」とあったので待機。

月曜にかかってくるかなー

◆10月21日（火）

宮内庁からの電話。
どうやら先日の番号は「交換室」の番号らしい。

収入印紙の件につき、差額放棄の確認。

後日通知がきた「開示実施手数料」から最初に送付した申請手数料200円分を

控除するのを失念していたことに気付く。

そういや書いてたね、通知文書に！

それも合わせて「240円放棄」を伝える。

「できるだけ早く送るようにしますが
　２～３週間ほどかかると思います」とのこと。

全然構いません、気長に待ちます。

◆11月10日（月）

届いた！キター！

日付見て、笑う。最後の電話からまさに3週間ほどでした。

そして、

電子申請したのが9月9日だったので、

初日不算入のジャスト2か月でした。

手続担当者様、ありがとうございました！（・∀・）/